おとなの遊び場 里山樹楽

『里山樹楽』の自然とそこに集う仲間たちの活動を紹介

『人工透析を中止 女性死亡』

東京の透析病院で腎臓病患者の40代女性が人工透析治療をやめた後に死亡したというニュースを今朝の新聞やテレビで見た。透析治療をやめた理由は病院の医師が透析継続中止選択肢を呈示したところ女性は中止を選んだためという。
この記事やテレビ放映を見ていて気になったことがある。
それはいずれも腎臓病治療の選択肢が上記の二つしか説明されていないことである。
何故腎臓移植というもう一つの優れた手段が選択肢に上がってこないのか。

実は11年半前に私はそれまで6年半も人工透析を受けていた妻に腎臓一つを提供した。提供した腎臓と自分に残った腎臓はいずれも現在何ら問題なく活動し、おかげで二人とも以前とほとんど変わらない健康的な生活を送っている。
透析生活に入る前も、透析中も病院から腎臓移植という選択肢がある事は全く教えてもらえなかった。 教えてくれたのは臓器提供の登録をしていた職場の友人であった。
その頃、腎臓外科の先生たちが嘆いていた。腎臓内科の先生方は腎臓移植の技術が今は格段に進んでいることを知らないのではないかと。確かにその後に内科の先生に自分の腎臓を一つ移植したことを伝えた時、血液型が違っていても移植できるのかと驚かれたことがいくつもある。ましてや一般の方は血液型が違ったら移植はできないと思っている人が殆どであった。

腎臓移植の体験者として、腎臓の提供者(ドナー)として腎臓移植を強く推奨します。それが腎臓移植をしていただいた病院(女子医大病院)とその先生たちへの感謝とお礼だと今でも思っています。
毎日の食生活、通院生活(今は2か月に1回)、味覚や飲水の量、肌の色、生存率、そして医療費等において腎臓移植は断然有利です。ただし移植された腎臓の拒絶反応防止のために免疫抑制剤は毎日飲む必要があります。
腎臓病に悩む患者さんやその家族の方は選択肢の一つとして参考にしてください。

                       
                       里山樹楽内の今日の河津桜

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